RL直列回路の過渡状態の電流・電圧を求める
RL直列回路の過渡状態における電流と電圧を求めます。 回路の初期状態は下図のようなものであるとします。
はじめ、スイッチはB側にあり、回路を流れる電流はであるとします。
スイッチをBからAに変えた瞬間
電流や電圧の正の方向を下図のように定めます。
このとき、以下の3つの式が成り立ちます。
これらをまとめると、次の微分方程式が得られます。
これを解くと、一般解として
が得られます。 ただし、は積分定数です。
このをオームの法則、自己誘導起電力の式に代入することで、抵抗の端子間電圧とコイルの自己誘導起電力を求められます。 それぞれ、
となります。
スイッチをAからBに変えた瞬間
電流や電圧の正の方向を下図のように定めます。
このとき、以下の3つの式が成り立ちます。
これらをまとめると、次の微分方程式が得られます。
これを解くと、一般解として
が得られます。 ただし、は積分定数です。
このをオームの法則、自己誘導起電力の式に代入することで、抵抗の端子間電圧とコイルの自己誘導起電力を求められます。 それぞれ、
となります。