nitomath’s blog

分からなかったことのメモ

コンデンサ入力型平滑回路のシミュレーション

コンデンサ入力型平滑回路(と全波整流回路)のシミュレーションを行います。 回路は以下のようなものを想定しています。 なお、ダイオードにおける電圧降下はないものとします。

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コンデンサ入力型平滑回路

シミュレーションにおける入力電圧と抵抗値は以下のとおりです。

\displaystyle{
v_i = 100 \sin(100\pi t) ~[\mathrm{V}]\\
R = 100 ~[\mathrm{\Omega}]
}

静電容量は C=100,~500,~1000~[\mathrm{\mu F}]の3種類でシミュレーションを行いました。 コンデンサ入力型平滑回路では静電容量と抵抗の積 CRが大きくなるほど、放電のスピードが遅くなります。 それを確かめるために、静電容量は3種類の値を用意しました。

シミュレーション結果は下図のとおりです。  t=0.005まではすべて一致していますが、コンデンサが放電しているときの出力電圧に違いが見られます。 静電容量が大きいほど、つまり CRが大きいほど、放電のスピードが遅く、再び充電が始まるときの電圧が大きくなっています。

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シミュレーション結果

 Rが大きいと放電スピードが遅いのは、抵抗値が大きいと電流が流れにくくてコンデンサに蓄えられた電荷を消費するのに時間がかかるということでしょうかね。  Cが大きいと放電スピードが遅いのは、たくさん電荷を蓄えられる分、電流が多く流れてもコンデンサの端子間電圧の減少を小さく抑えられるということでしょうかね。

シミュレーションのコードは以下のgistにあります。

200812.py · GitHub